本作は千葉・木更津を舞台とするラブコメディ。妻の咲子に先立たれた小説家・志田漱石は木更津の證誠寺を訪れた折、そこで亡き妻の声を聞く。数日後、若く美しい女的・高嶺に声を掛けられてサインをねだられ、快く対応する漱石。だがその直後、自動車事故に遭い高嶺とともに死んでしまう。漱石との再会を心待ちにしていた天国の咲子は夫のもとへ向かうが、彼の横には高嶺がいた。聞けば漱石は高嶺と2人で暮らすつもりだという。事故の影響で漱石は記憶をなくしていたのだ。やがて傷心の咲子は街で1人の文学青年と出会い、若き日の夫の面影を重ねるように密会を重ねていく。